東大寺ボランティア 最新の活動

2017年03月20日 | 誰でも
「ともしびの道」と「竹灯籠作り」
10年で終了

 わいず倶楽部の「お水取りボランティア」は、奈良・東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)=お水取り=が行われた3月12日、参道に竹灯籠を並べる「ともしびの道」を設け、参拝者の帰り道を照らした。ともされた竹灯籠1116個のうち800個は、会員が2月に大阪府島本町で作った。同倶楽部創設以来、10年間続いてきた一連のボランティア活動のうち、「ともしびの道」と「竹灯籠作り」は今回で終了する。

最後の「ともしびの道」に
会員65人が感慨

 「ともしびの道」づくりには、わいずの部活動「竹の会」のメンバーを含む65人が参加した。

 大阪府枚方市のNPO法人で、活動に賛同する森林ボランティア「竹取物語の会」が作った400個と合わせ、計約1200個の灯籠を用意。日没とともに、参拝者の帰り道となる手向山八幡宮の参道約160メートルで、両側の側溝に正方形の台紙を等間隔に置き、対角線上に2個ずつ並べていった。

 二月堂に籠松明(かごたいまつ)が上がり始めた午後7時半、会員がろうそくに火をつけると、願いを込めて灯籠に記された「世界平和」「病気回復」などの文字が浮かび上がった。

 参拝者は「きれい」「ありがとう」などと会員に声を掛け、最後と聞いてカメラに収める人もいた。初めて参加した大阪府豊能町の富田政康さん(73)は「伝統の重みを改めて感じました。みんなの支える気持ちがうれしいし、いい思い出になりました」と笑顔を見せた。

竹灯籠製作に会員48人が汗流す

 「竹灯籠作り」は2月25日、大阪府島本町の町立第三小学校で行われ、会員48人が計800個を仕上げた。

 会員たちは、地元で竹林保全に取り組む「島本竹工房」のメンバーからノコギリの使い方などを教わりながら、3人1組になって、直径約10センチの竹の先端に角度をつけ、約25センチの長さに切りそろえていった。

 今回で最後になることについて、工房の太田雅昭代表は「お水取りに携わることができ、誇りに思ってきました。工房にとって大きな行事の一つだっただけに終わるのは残念です」と話した。

 参加した会員の大阪府枚方市の原綾子さん(70)は「最初で最後の参加でしたが、楽しかった。お水取りの日には行けないので、心を込めて竹を切りました」と話していた。

「奉仕に感謝」と東大寺

 お水取りボランティアは、「ともしびの道」「竹灯籠作り」と、2月上旬に行った籠松明に使われる真竹の奉納の3活動で、毎年計200~300人の参加者があった。

 「ともしびの道」は夕方から午後9時頃まで寒さの中で実施するため、参加者が減り続けたことから10年の節目で「竹灯籠作り」とともに終わらせることにした。「真竹奉納」は、竹を掘り出している滋賀県長浜市の竹林保全活動と連携しながら続ける。

 東大寺の森本公穣・庶務執事は「雪の舞う日や寒風に吹かれる宵もありました。2011年は東日本大震災の翌日で、竹灯籠の火は人々の心に祈りの火をともしたと思います。なくなることは残念ですが、わいず会員、島本竹工房の皆様のご奉仕に心から感謝いたします」と話した。

写真=(左から)最後になったお水取りボランティア「ともしびの道」を終えたわいず会員たち(奈良市で)、竹灯籠に火をともす会員たち(奈良市で)、竹灯籠を作る会員ら(大阪府島本町で)

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