じゃんけんで判断力アップー脳を鍛える歩き方③

2020年07月20日 | 誰でも

 今回は、前頭葉を鍛える歩き方を紹介します。皆さんは、前頭葉の機能は老化の影響を受けやすいことをご存じでしょうか。前頭葉は脳の司令塔とも言われる要の部分で、前頭葉の働きが悪くなると、状況判断力や集中力が低下したり、二つのことを同時にできなくなったりします。とにかく複雑なことが難しくなってしまって、例えば、振り込め詐欺に遭ってしまう、車の運転中にアクセルとブレーキを踏み間違えてしまうなど、とっさの判断が苦手になってしまうのです。

 前頭葉はウォーキングなど少し汗をかくような運動をするだけでも活性化しますが、より効果的な方法として「デュアルタスク・トレーニング」があります。「デュアルタスク」とは二つのことを同時に行う「ながら作業」のことです。単一作業をしている時に比べ、ながら作業の方が、前頭葉はより優位に活性化されるので、それを利用してトレーニングを行います。

 今回紹介するデュアルタスク・トレーニングは「ひとりじゃんけんウォーキング」です。ウォーキングの腕振りを利用して、前に振った手と後ろに引いた手で「ひとりじゃんけん」をするのですが、その時、前になった方の手が勝ち、後ろになった手が負けるようにじゃんけんをし続けます。

 つまり、前の手が「グー」のときは後ろの手を「チョキ」にするのです。最初は、じゃんけんをしながら歩くことすら難しいと思いますので、まずは足踏みをしながらじゃんけんの練習をすると良いでしょう。慣れてくると前の手を「負け」にしたり、「速歩き」をしたりすると難易度が増します。

 このように難しい課題を運動しながら遂行することで集中力を分散させ、より複雑な作業にするというのがこのトレーニングの目的です。前頭葉を鍛える上では、この「複雑化」が最も重要といえます。集中力をとても使いますので、人通りの少ない公園など、安全な場所で行ってください。

(関西福祉科学大・重森健太教授)

写真=「ひとりじゃんけんウォーキング」を解説する重森さん

⇒運動強度キープ、効果大――脳を鍛える歩き方①

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