倍数ウォークで計算力強化ー脳を鍛える歩き方⑤

2020年08月31日 | 誰でも

 前頭葉の機能低下による影響の中でも、比較的早い段階から衰えが見られるようになるのが数字を計算する能力(計算力)です。計算力は、数学など勉強の際だけに使うものではなく、物を作ったり、買い物をしたり、時間配分を考えたりといった生活のあらゆる場面で必要となります。

 衰えが進行すると、計算が難しくなるだけでなく、日常生活にも支障が出てきます。認知症の検査時、計算の課題で前頭葉の機能を評価することもあります。

 計算力の強化には、やはり数字を使って計算をすることが最も効果的です。今回は「掛け算(倍数)」を使ったウォーキングで前頭葉を活発にする方法を紹介します。

 まずはウォーキングのステップに合わせて1から順番に数えていきます。そして、3の倍数を数える時に右手の平を広げて「パー」にしてみましょう。つまり、「3、6、9、12……」の歩数の時だけ手を「パー」にします。3の倍数に慣れたら、5の倍数で試してみましょう。「5、10、15、20……」の歩数の時に左手の平を「パー」にします。

 5の倍数のウォーキングにも慣れてきたら、3と5の倍数の合わせ技に挑戦してみましょう。「3、5、6、9、10、12……」の歩数の時、3の倍数で右手、5の倍数で左手の平を「パー」にします。二つの倍数を組み合わせることで複雑さが増しますが、それが前頭葉を活性化してくれます。

 3と5の倍数の組み合わせに慣れてきたら、例えば2と3の倍数の組み合わせに替えてみたり、2と3と5の三つの倍数に挑戦してみたり、数字を100から1に向かって数えてみたりするなど、ステップアップも是非楽しんでもらえたらと思います。

 集中力をとても使うので、人通りの少ない公園など安全なところで行うようにしてくださいね。

(関西福祉科学大・重森健太教授)

写真=「複雑さが前頭葉を活性化してくれます」と話す重森教授

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