大股・小股 交互に3分ずつ――脳を鍛える歩き方⑥

2020年10月19日 | 誰でも

 今回は頭頂葉を鍛える歩き方を紹介します。「溝をまたごうとしたらまたげなかった」「階段を上っていたらつまずいた」「ドアの隙間を通ろうと思ったら、お腹がつっかえてしまった」。多くの方にこんな経験があると思いますが、これらは頭頂葉の衰えも影響しています。頭頂葉が衰えると、「空間認知」や「物体の識別」が難しくなります。

 頭頂葉が衰えてしまう原因のほとんどは、普段の運動習慣や生活習慣が関係しています。例えば、大股で歩く機会が減った方の場合は、自分が足をどれくらい前へ出せるのかという認知能力が低下し、「溝をまたごうとしたらまたげなかった」というような失敗につながってしまうわけです。

 ほかにも、階段を上り下りする機会が少なくなった方は、いざ段差で足を上げようとしても引っかかりやすくなりますし、急激に体形が変化してしまった方は、自分の身体サイズを認識することに時間がかかり、その結果、いろんな所に身体をぶつけてしまいやすくなります。

 特に多いのは、加齢による身体の変化を適切に認識できず、昔はできていた動作が難しくなる、もしくは自信がなくなるという現象です。これが顕著に表れるようになると、転倒のリスクが高まるという報告もあります。

 今回紹介するトレーニングは「大股小股ウォーキング」です。このウォーキングは、大股で3分歩いた後、小股で3分歩き、そしてまた大股で3分歩くというように、大股と小股を交互に繰り返して行います。

 大股と小股を組み合わせて歩くことは、歩幅を意識して歩くことにつながり、結果的に段差や溝など歩幅の調整が必要な場面での身のこなし方がうまくなります。このトレーニング方法は、特に最近段差や溝を越えて歩くことが苦手になったという方にお勧めです。3か月ほどで効果が実感できると思います。

 慣れないうちは下を向いて歩くと思いますので、人通りの少ない公園など安全なところで行うようにしてくださいね。

(関西福祉科学大・重森健太教授)

写真=頭頂葉を鍛えるための大股・小股ウォーキングを勧める重森さん

⇒これまでの「脳を鍛える歩き方」はこちらから

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