階段 時々「1段飛ばし」で――脳を鍛える歩き方⑩

2021年03月01日 | 誰でも

 皆さんはエスカレーターに乗るとき、最初の一歩がスムーズに出ず、ちゅうちょして立ち止まってしまうことはありませんか? 慣れていない段差に足を運ぶことは、できるかどうか分からないので誰でも不安になるものです。

 ましてや動いているエスカレーターになると、段の上に足を運ぶだけでなく、タイミングを正確に合わせていく作業が必要となります。若い頃に比べて運動能力や動体視力が低下していることを、脳が正しく認識できていないことが要因の一つだと考えられます。今回は、それを克服するため、階段を使った脳のトレーニングをご紹介します。

 JR西日本が行った調査では、約3日に1件の頻度でエスカレーターにおける転倒事故が起きていると報告されています。「タイミングが合わなかった」「持ち慣れていない荷物を持っていた」「周りのペースに合わせないと、と焦ってしまった」など様々な理由があると思います。このため、年を取るとエスカレーターを諦めてエレベーターを利用するという傾向もあるようです。

 しかし、今の運動能力や動体視力に応じたタイミングの取り方を脳に学習させることで克服できるので、まだ諦めてはいけません。

 今回紹介するのは「インターバル1段飛ばし昇降」です。動画にもあるように階段で1段飛ばしをしながら上り下りをするわけですが、ずっと1段飛ばしを続けるとかなり疲れますし、単調過ぎて脳のトレーニングになりません。ですので、通常の階段昇降の合間に1段飛ばしの要素を加えます。これにより、異なる状況の中での足の運び方が脳で学習されるのです。ぜひ日常の階段昇降で挑戦してみてください。

 1段飛ばしをすることに「怖い」という感情がある方は、まずは手すりを持ちながらトレーニングすることをお勧めします。様々な段差でトレーニングして、エスカレーターの前で立ち止まらない脳にしていきましょう。

(関西福祉科学大・重森健太教授)

写真=「時々1段飛ばしを取り入れて」と話す重森教授(大阪府柏原市で)

<詳しくはfacebookの動画で>

⇒これまでの「脳を鍛える歩き方」はこちらから

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