早期に自覚、トレーニングを――「フレイルに負けない」①

2021年11月02日 | 誰でも

 皆さんは「フレイル」という言葉をご存じですか? 一言でいえば、様々な原因から生じる「虚弱の状態」を意味します。

 フレイルには、身体的フレイル、認知・心理・精神的フレイル、社会的フレイルの3種類があります。つまり、老化や運動不足で身体機能が低下するだけでなく、認知機能が低下したり、社会的交流が少なくなったりすることでも、フレイルの状態に陥ってしまう可能性があるのです。

 昨今は、新型コロナウイルス対策による自粛の影響から生じる「コロナ・フレイル」が話題になっています。感染の危険性から逃れようと外出や社会交流を控える生活習慣ができ、それがフレイルの要因になってしまっていることを意味します。

 フレイルは、早い段階で自覚し、適切なトレーニングをすることで予防できることがわかっています。フレイルを自覚する方法としては、「簡易フレイル・インデックス」でセルフチェックすることをお勧めします。体重、歩行速度、運動習慣、記憶、疲労感の五つの質問で簡単にチェックできますので、ぜひ試してみてください。動画でも説明しています。

 また、フレイル・サイクルという言葉もぜひ知っていただきたいと思います。食欲不振、活動量の低下、社会的交流の減少など、食習慣・運動習慣・生活習慣のどれか一つが変化することで、フレイルの要因は相互に影響し合いながらどんどん悪化する傾向にあります。この悪循環をフレイル・サイクルと言います。この悪い流れを断ち切ることがフレイルの予防や改善を図るうえで重要となるのです。

 この連載では、まずはフレイルのことを知っていただくために、様々な最新情報をお届けしていきたいと思います。また、知るだけでなく、早い段階で自分の状態を自覚するための簡単なセルフチェックや、自宅でもできる効果的なトレーニングなどをできるだけ多く紹介します。ぜひこの連載をきっかけに、自分に合ったトレーニングを習得し、フレイルに負けない体づくりをしていただきたいと思います。

(関西福祉科学大・重森健太教授)

Q.75歳以上の人のフレイルの割合は何%くらいだと思いますか?
→解答は
facebookの動画で (次回にも掲載します。)

写真=「フレイル・サイクルを断ち切りましょう」と話す重森教授(大阪府柏原市で)

PR

  • 学ント
  • すくすく新聞
  • 休暇村
  • 大阪読売サービス
  • OYS WEBSTORE
  • 大阪よみうり文化センター
  • 記念日の新聞