筋力低下 簡単チェック――「フレイルに負けない」②

2021年12月06日 | 誰でも

 フレイルは、より早く自分で気づき、意識して行動することが重要です。今回は、身体的フレイルをいち早く発見する方法をお伝えします。

 ポイントは、前回紹介した「フレイル・サイクル」を理解することになります。つまり、食欲が低下することで体重が減少し、低栄養状態が、骨格筋量の減少・筋力低下を招く「サルコペニア」という状態に発展します。さらにはサルコペニアで疲労(活力低下)と筋力低下が引き起こされ、歩行速度の遅延などといった身体機能の低下、活動度の低下、食欲の低下に連なるという悪循環です。

 「サルコペニア」は、ふくらはぎ周囲の長さを測る「指輪っかテスト」で簡単に自分でチェックできます。ふくらはぎの一番太い部分が、両手の親指と人さし指で作った輪よりも小さく隙間ができれば、サルコペニアである可能性が高いと考えられます。手の大きさは体格にある程度比例するため、ふくらはぎの筋肉量が体格に比べて維持されているかが自分でわかります。

 日本の高齢者を対象とした研究では、指輪っかテストで隙間ができる人は、サルコペニアの危険度が6.6倍高くなり、2年間で新たにサルコペニアを発症するリスクは3.4倍高くなる結果が示されています。

 また、開眼片脚立位テストや5回立ち座りテストでもサルコペニアを検査できます。目を開けて片脚立ちをキープする時間が8秒未満となったり、5回立ち座りするのに10秒以上かかったりした場合、筋肉の機能が低下している可能性が高いと考えられています。

 また、腕組みしたままいすから片方の脚で立ち上がってみて、左右共に立ち上がれないとサルコペニアの可能性が高いです。

 フレイルの要因のサルコペニアを早い段階で発見し、生活の中に少しずつ運動を取り入れていってほしいと思います。次回は、どんな運動をするとサルコペニアの予防につながるのかを紹介していきます。

(関西福祉科学大・重森健太教授)

Q.開眼片脚立位テストは70歳代の人は何秒できればいいでしょうか?
→解答は
facebookの動画で 
 次回掲載時(1月24日予定)にも載せます。

「フレイルに負けない」①のQの答えは「20~30%」でした。

写真=「指輪っかテストでサルコペニアのチェックをしましょう」と話す重森教授(大阪府柏原市で)

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