活動報告
ウォーキングシューズ選びのコツ教えます――「フレイルに負けない」⑦
フレイル予防にウォーキングを始めたものの、「長時間歩くと足が痛くなる」「すぐ靴ずれができてしまう」という人は、シューズ選びがうまくいっていない可能性があります。ウォーキングはいつでもどこでも簡単にできる運動ですが、靴が合っていないと不調につながります。今回は靴の選び方を説明します。
ウォーキングでは、振り出した足をかかとから着地して、つま先へ真っすぐに体重移動するのが基本的な動きです。ウォーキングシューズは最も衝撃を受けるかかと部分に厚みを持たせ、長く歩いても負担が少ない設計になっています。
靴選びで最も重要なポイントはサイズです。歩いている時、靴の中で足は5~6ミリ程度前後に動きます。心地よく歩くには、つま先に10ミリ程度の余裕があればいいでしょう。厚手の靴下を好む人は、15ミリ程度の余裕を持たせるといいかもしれません。ただ、20ミリを超えると歩きづらさを感じますので、注意が必要です。
靴選びを失敗しないためにも、足のサイズを計測することをお勧めします。
もう一つのポイントは靴底の硬さと厚さです。歩く時、靴のかかと部分は減速(衝撃の吸収)、つま先部分は加速(推進力)の役割を担っています。靴底が軟らかすぎたり、薄すぎたりすると、減速・加速がうまく機能しなくなってしまいます。
つま先が適度に上がり、かかとが衝撃を吸収する硬さと厚さがあるかチェックする必要があります。「軽さ」ではなく、歩行時にしっかりと衝撃を吸収してくれる靴を選びましょう。
体に負担なく、楽しくウォーキングを続けられるよう、ご自身に合った靴をぜひ確認してください。
(関西福祉科学大・重森健太教授)
写真=「ウォーキングシューズは、衝撃を受けるかかと部分に厚みを持たせています」と話す重森教授
Q.靴選びのポイントは、「サイズ」「靴底の硬さ・厚さ」以外に何があるでしょう?
→解答はfacebookの動画で(次回にも掲載します)
◇「フレイルに負けない」⑥のQの答えは「宣言中」でした。
⇒これまでの「フレイルに負けない」はこちらから