活動報告
「はじめての文楽」に30人 人形の動かし方学んで観劇に深み
2022年12月05日 | イベント報告
文楽の基礎を学んでから観劇する、わいず倶楽部の催し「はじめての文楽」が11月21日、大阪市中央区の国立文楽劇場で初めて開かれ、会員30人が参加しました。参加者は人形遣いの桐竹紋臣(もんとみ)さんから人形の構造や動かし方などを教わり、公演を楽しみました。
紋臣さんは、人形の首(かしら)を操る主(おも)遣いと左手役の左遣い、足遣いの役割の違いなどをわかりやすく説明しました。続いて女方(おんながた)の人形で感情を表す方法を紹介。胸をさすって笑うしぐさが、情感を伴わないと胸をかいているように見えてしまうことに、参加者らは「魂がこもっているように動かすには、厳しい修業が必要と分かった」と話していました。
公演は、姑(しゅうとめ)に仲を裂かれかけた夫婦が心中する物語「心中宵庚申(よいごうしん)」。終演後、「最後の場面では涙が止まらなかった」と話す参加者もいました。
写真=人形の感情表現について説明する桐竹紋臣さん(右から3人目)(大阪市で)