ウォーキングの運動強度と消費カロリー――「フレイルに負けない」⑨

2022年12月19日 | フレイルに負けない

 フレイル予防のためにウォーキングをしている方にぜひ知っていただきたいのが、消費カロリーに関する知識です。健康な体を維持するには、ウォーキングなど日々の運動で消費したカロリーを、栄養バランスのとれた食事で補い続ける必要があるからです。

 消費カロリーは「メッツ(METs)」を使った計算で導けます。メッツとは、Metabolic Equivalentsの略で、運動の強度を表す単位です。安静時の強度を1メッツとし、様々な運動や活動がどのくらいの運動強度なのかを表します。

 歩行速度別にみると、
①ゆっくりと家の中を歩く場合(時速3.2キロ未満)=2.0メッツ
②平地でのゆっくりとした歩行(同3.2キロ)=2.8メッツ
③散歩など通常の速さ(同4.0キロ)=3.0メッツ
④平地でのやや速めの歩行(同4.5~5.1キロ)=3.5メッツ
⑤平地での速い歩行(同5.6キロ)=4.3メッツとなります。歩く速さによって運動強度(メッツ)にかなり違いがあります。

 ウォーキングで消費するカロリーは、歩行速度や時間、体重などで異なります。メッツを使った消費カロリーの計算式は次の通りです。

 ■消費カロリー=メッツ×運動時間(時間)×体重(キロ・グラム)×1.05(安静時の1キロ・グラムあたりの消費カロリー)

 例えば、体重55キロの人が散歩など通常の速さ(3.0メッツ)で1時間ウォーキングした場合の消費カロリーは「3.0×1×55×1.05=173.25」で約173キロ・カロリーです。

 消費カロリーの計算は、ダイエットや脂肪燃焼のために行うケースが多いと思いますが、フレイル予防にとっても重要です。ウォーキングなどで消費したカロリーを補うため、肉や魚、豆類などのタンパク質を含む食品をしっかりと食べ、筋量や骨密度が衰えないようにしていきましょう。

(関西福祉科学大・重森健太教授)

写真=「ウォーキング時の消費カロリーを計算し、フレイル予防に役立てて」と話す重森教授

Q.平地でのとても速い歩行(時速6.4キロ)の運動強度は何メッツですか?
→解答はユーチューブの動画
で(次回にも掲載します)

「フレイルに負けない」⑧のQの答えは「腰を痛める原因になる」でした。

⇒これまでの「フレイルに負けない」はこちらから

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