俳句を楽しむ会 2013年7月16日

2013年07月16日 | 俳句を楽しむ会

 わいず倶楽部の部活動「俳句を楽しむ会」は、京都を中心に活動する「みやこ句会」(17人)と、大阪が中心の「まほろば句会」(13人)の2グループに分かれ、毎月、吟行や持ち寄り句会を開くなどの活動を続けている。2008年4月の発足以来、ともに初心者を温かく導くのが特長で、わいず倶楽部の一般会員とともに毎秋、合同の吟行会も開いている。メンバーは和気あいあいとした雰囲気の中、新しい発見を喜び、日本語の奥深さを楽しんでいる。

気軽に明るく句作5年
 神戸市須磨区の須磨離宮公園に6月18日、みやこ句会の12人が集まった。展望台から大噴水、ハナショウブ園とメモ帳を手に巡り、「ヤマモモがいっぱい落ちている」「この花はなんだろう」などと会話も弾む。「噴水は季語ですか」との質問に、みやこ、まほろば両句会に所属し、俳句を楽しむ会代表の中原一宏さん(72)は「噴水は年中ありますが、夏の季語です」と答えていた。

 昼食後、園内の和室で句会が始まった。1人が5句ずつ短冊に書いて提出。全員で清書し、各自が好みの6句を選んで発表する。最後に中原さんが「問題はあるけれど着眼点の良い句」を紹介して解説した。

 「咲く色の水に映らぬ河骨や」には、「『や』は最後に持ってこない」と指摘し、「河骨の水に映らぬ花の色」と手本を示す。また「ザッザッーの放物線に夏来たる」には「舌をかみそう。『ザッザアー』とすれば良い」と説明する。

 京都府京田辺市の長尾寛さん(72)は「短時間で5句作るのは大変。でも詳しく解説してもらえるのでありがたい」と喜ぶ。


 一方、まほろば句会は6月20日、京都市の読売新聞京都総局の会議室で持ち寄り句会を開き、7人が参加した。ベテランが多く、時には活発な議論も始まる。

 「蝸牛に一部始終を視られけり」に「実は自分が見ているんですね。俳句らしい俳句です」との支持に対し、「『一部始終を』はよく見かける。俳句は新しいことへの挑戦が必要だ」との意見もあった。「再会はいつも桑の実熟るる頃」に「いいねえ。なぜか赤トンボを思い出すよ」などの声が出ると、中原さんが「実は桑の実を見つけたんです」と実物を披露し、一気に会が和やかになった。

 俳句歴40年という京都府長岡京市の藤堂邦雄さん(67)は「俳句の団体はメンバーに序列があるなどお堅いところが多いが、ここはざっくばらんで何でも言える」と楽しそう。

 わいず倶楽部の一般会員を対象にした吟行会に参加したのをきっかけに入会した人もいる。まほろば句会の清水繁子さん(65)(大阪府東大阪市)は「植物園で上手に指導していただき、その場で入会しました。俳句は17文字にすべてを凝縮した『言葉の宇宙』です」と魅力を語る。みやこ句会の青木タミ子さん(68)(同府吹田市)も「嵐山に参加し、敷居が低いなあと思いました。同じ景色を見ても参加者一人ひとりの個性が出るのが、吟行の楽しさです」と言う。

 「俳句は一瞬にできることもあり、手軽に楽しめるのが魅力」という中原さん。「初心者の参加は大歓迎です」と呼びかけている。

写真=(左から)ハナショウブを見て俳句を詠むみやこ句会のメンバーたち(須磨離宮公園で)、中原さん(右から2人目)が持参した桑の実に話が弾むまほろば句会のメンバーたち(読売新聞京都総局で)

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