直線に両足乗せて綱渡り――脳を鍛える歩き方⑧

2020年12月21日 | 脳を鍛える歩き方

 私たちは普段何げなく生活していますが、意識して周りを見渡すと脳を鍛える環境がそこら中に存在することに気づきます。今回はそのような「どこにでもある環境」を使って脳を鍛える歩き方をご紹介したいと思います。

 まず、皆さんの家の中には、一直線の「線」がどれくらいありますか。畳の継ぎ目や床の模様など、足元にはたくさんの「線」があると思います。家の外にも目を向けてください。例えば公園には目印として「線」が地面に書かれていることが多いと思います。地面がタイルの場合はタイルの縁がそのまま「線」として活用できますね。

 その「線」を活用したトレーニング「継ぎ足歩行」について説明します。継ぎ足歩行は、直線の上に両足を乗せて綱渡りをするように歩くトレーニングです。歩く際、片方のつま先にもう一方のかかとをくっつけて前に進みます。片足ずつしっかりと重心をかけながら、直線から外れないようにまっすぐ歩いてください。集中力をとても必要とする歩き方なので、前頭葉を鍛えることにつながります。

 継ぎ足歩行の応用として、「目を閉じて継ぎ足歩行をする」「継ぎ足歩行で後ろへ進む」などもあります。普通の継ぎ足歩行が物足りない方は、このように難易度の高い歩き方にも挑戦してみてください。家事やウォーキングの合間に取り入れると、気分転換になって良いと思います。

 また、継ぎ足歩行が簡単な人は前頭葉への刺激が物足りないと思いますので、さらに難しいクロスオーバーステップに挑戦してみてください。これは、線を中心として右足は線の左へ、左足は線の右へ、線をまたぎながら前進する歩き方です。集中力がかなり必要ですので、前頭葉をより鍛えることにもつながります。

 紹介した継ぎ足歩行は難易度が高いので、転倒の危険性も伴います。壁や手すりなどが近くにある環境で、転ばないように取り組んでいただければと思います。
 
(関西福祉科学大・重森健太教授) 

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 無料ARアプリ「SATCH VIEWER」で写真をスキャンすると、「脳を鍛える歩き方」の動画が視聴できます。アプリのインストール方法などは「スマホで楽しむ!読売新聞!」で検索してください。

写真=継ぎ足歩行について「片足ずつしっかりと重心をかけながら、直線から外れないように」と話す重森さん

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