1日1万歩 今だからこそ――薬師寺・大谷徹奘さん法話

2021年02月08日 | 連載

 「自粛生活で外に出ることも減り、運動不足が心配だから」という言葉とともに、家内の両親から歩数計が送られてきました。

 全国で勤めさせていただいている法話会は、コロナ禍で激減。今年の1月は、寺内でオンラインの収録が2回あっただけで、寺外での法話が全く無いという初めての体験をしました。それ故に原稿書きなどのデスクワークが、必然的に多くなりました。

 数年前、仲間とのちょっとした会話から、「お寺の生活は1日何歩か」が話題になり、それを確認するため、携帯電話の歩数計で測ったことがあります。

 薬師寺の敷地は4万坪もあります。毎朝5時からの諸堂参拝だけで、およそ2500歩。昼間境内に出て参拝者の対応をすると最低1万歩。多い時には2万歩という日もありました。計測した1週間の1日平均は1万3000歩でした。

 しかし、特別な事情が無い限り携帯電話を勤行(ごんぎょう)に持っていくような不遜なことは出来ません。それ以来、歩数を測ったことはありませんでしたが、なんとなく1日1万歩は歩いているだろうと勝手に思い込んでいました。

 いただいた歩数計は大変コンパクトなので衣類につけ、その日から欠かさず就寝前に確認していますが、なんと1日平均6000歩程度にしかなっていませんでした。

 以前、足の専門医さんと対談をした時、「歩行は食事で言えば主食」と説かれ、まずは歩くことが大切だと教えていただきました。そこで現在は出来るだけ1日1万歩を目指し、夕食後に約1時間の散歩をするようにしています。

 確かに動かなくなると、すべてが億劫(おっくう)になり、悪循環になることは私でもわかります。また体重も増えますし、すべてが面倒くさくなってしまいます。「自粛だから動けない」とは言わず、「自粛の間に健康習慣を身につけよう」。そんな時間の使い方も「あり」だと、私は思います。

合掌

(薬師寺執事長 大谷徹奘)

写真=意識して1万歩以上歩くことを目指していると話す大谷執事長(奈良市で)

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