目的地までの時間を予測して――脳を鍛える歩き方⑪

2021年04月19日 | 脳を鍛える歩き方
「短い距離から、どれだけの時間がかかるかをイメージしてほしい」と話す重森教授(大阪府柏原市で)

 みなさんは「横断歩道を青信号の間に渡り切れなかった」とか、「間に合うと思ったのに電車の時間に乗り遅れた」などの経験はありませんか? 自身の身体能力と時間の感覚にズレが生じてしまうと、生活の中で失敗につながる可能性が高くなります。足腰が弱くなったり、体力が低下したりしてしまうと、いつの間にか時間の感覚まで鈍ってしまうのです。日々のトレーニングの中で「時間」を意識することが重要です。

 この時間の感覚にも脳が関与しています。ただし、時間皮質というような特定の脳領域はありません。脳全体のネットワークの中で時間が知覚されるというのが、一般的な考え方です。時間の感覚を強化するためには、脳の局所ではなく、脳全体もしくは、脳のネットワークを鍛える必要があります。

 今回紹介する脳トレーニングは、一定距離の歩行時間を計測しながらウォーキングする「時間計測ウォーキング」です。このウォーキングは、「目的地までどれくらいの時間でたどり着くのか」という「時間」のイメージを持つことで、脳のネットワークで構築される「時間の感覚」を正すことにつながります。

 トレーニングの手順ですが、ストップウォッチを用意して、まずは身近な横断歩道やいつも使うトイレあたりの短い距離から計測を始め、慣れてくるとスーパーや駅までの所要時間というように、徐々に距離を延ばしていくと良いでしょう。そうすることで、自身の体力の認識にもつながっていきます。

 時間の感覚をより強化するためには、動画でも実践していますように、目的地にたどり着くまでの時間や歩数を事前に予測して、実際の計測値とのズレを見ていくことをお勧めします。

 このトレーニングは、あくまでも脳の時間感覚を正すことが目的です。くれぐれも時間を気にし過ぎて、限界を超えた危険なウォーキングにならないように注意してください
ね。

(関西福祉科学大・重森健太教授)

写真=「短い距離から、どれだけの時間がかかるかをイメージしてほしい」と話す重森教授(大阪府柏原市で)

<詳しくはfacebookの動画で>

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