大東プロの五輪ボランティアルポ

2021年08月12日 | 大東プロのゴルフ指南

「ゴルフ指南」でおなじみの大東プロから、東京オリンピックの技術担当ボランティアを務めたルポを寄せていただきました。
酷暑の中の奮闘記です。

◇◇◇

東京オリンピックは、日本選手の大活躍で幕を下ろしました。
私は、今回、日本プロゴルフ協会からの要請で、ゴルフ競技の技術担当ボランティアとして参加させて頂きました。 
今回のゴルフ競技には最新のオメガシステムが導入されて、全選手の全てのショットのデータを計測記録し、放送などに反映されていました。
この新システムは、昨今の欧州プロトーナメントで使用するために開発されたものとのことです。 
各ホールのフェアウェーとグリーンサイドに一日中張り付いた担当が、計測機器とタブレットを使って毎ショットの位置情報を入力していきます。 

男子は、7月29日(木)から8月1日(日)まで、女子は、8月4日(水)から7日(土)までのそれぞれ4日間のストローク競技でメダルを争いました。
各60人の出場選手は、アウト1番より、午前7時30分からスタートしていきました。 
1組3人ずつ20組が11分間隔でスタートし、最終が午前11時9分。
オメガシステムは、アウト担当が午前6時30分集合、イン担当が同9時集合で、朝のミーティング後にそれぞれの配置につきます。 
最初の組が担当場所に来てから約4時間後、最終組がプレー通過すると、持ち場を撤収して業務終了となります。 
私は、男女通して8日間、全て15番のグリーンサイドを担当しました。
すなわち全ての選手を定点観測したこととなります。
女子の部では、3日目から台風接近の影響でスタート時間が午前6時30分に繰り上がったと同時に、アウトとインの両方のスタートとなりました。
したがって、15番担当の私も、集合時間が午前5時30分となり、始発の電車で現場に入らなければならない状況となりました。
男子が雷で中断した時は、帰宅が午後9時を回り、朝いちばんから猛暑のなかの作業に加えて、長時間の拘束のため体力の限界でした。

会場の霞ヶ関カンツリー倶楽部は、関東でも猛暑で有名な場所です。
オリンピック期間中は酷暑に加えて、雷による順延が度重なりました。
特に2日目は、最終組が15番ホールのセカンド地点で2回目の順延となり、翌日の午前6時30分からの再開となりました。
私は、2013年から毎年全米プロを現地取材させて頂き、全選手のスイングをカメラに収める定点観測をしてきました。
全米プロ選手権は、155名の出場選手のために、1か所に10時間以上滞在する事も珍しくありません。
しかし今回の酷暑には参りました。
観測機材が設置されている箇所は屋外のため、もちろん空調や扇風機もありません。
しかもテレビ等の機材が横にあり、風もほとんど通りません。
8日間の競技で、わが人生で一番汗をかいたと思います。
飲み干した水分も、合計で30リットルを越えました。
ニュースでご存知の方もいると思いますが、笹生優花選手のキャディーは、酷暑のために入院しました。
レキシー・トンプソン選手のキャディーも、我々の計測地点の真下でうずくまり動けなくなりました。
私が無線で本部に連絡し、タンカで運ばれていきました。
このエリアの酷暑は半端ではなく、皆様もテレビを通じて松山英樹選手がしきりに吹き出る汗をタオルで拭っている仕草をご覧になっていたと思います。
大会は、予備日を使わずに無事に終了しました。
それに加えて稲見萌寧選手の銀メダル獲得と、大成功の結末となりました。
今回、大会を支える裏方の運営の一助を担わせて頂き、華やかな競技の陰で、いろいろな方々の支えで成り立っていることを、改めて学ばせて頂きました。 

(日本プロゴルフ協会 A級ティーチングプロ 大東将啓)

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