運動習慣をつけて深い眠りを――脳を鍛える歩き方⑭

2021年08月23日 | 脳を鍛える歩き方

 今回は睡眠や活動の調整をしてくれているセロトニンとメラトニンというホルモンについてお伝えします。セロトニンとメラトニンはお互いに密接な関係を持ちながら、睡眠や活動に大きな役割を果たしています。

 メラトニンには「身体の深部体温を下げる」という作用があります。体温が下がると人は眠く感じるようになっているので、私たちの身体を「眠り」に適した状態にしてくれます。とても重要なホルモンです。

 メラトニンの分泌は、一般的には午後9時頃から始まり、同11時位に眠気を感じるレベルにまで高まります。しかし、不規則な生活を続けていたり、朝起きる時間が遅かったりすると、夜になっても分泌は増えていきません。

 一方、セロトニンはメラトニンと対抗する作用があります。爽快感を生み出し、不安感を消してくれるのです。メラトニンの分泌が夜間なのに対し、セロトニンは日中です。特に太陽の光を浴びることでセロトニンの分泌は促進されます。運動することで分泌はさらに促進されます。

 そして、夜になるとセロトニンは「睡眠ホルモン」であるメラトニンに変わり、眠りをサポートしてくれるのです。つまり、日中にしっかりとウォーキングすることができれば、夜に深い睡眠が可能になるのです。

 ここで、知ってもらいたいポイントが二つあります。まず運動時間です。最低でも15分以上ウォーキングを続けないと十分にセロトニンが分泌されません。最初はきついかもしれませんが、まずは15分間ウォーキングできる体力を作っていただきたいと思います。

 二つ目は、ウォーキングの場所です。屋内の運動でも効果はもちろんあるのですが、太陽の光を浴びながら運動するほうが、セロトニンの分泌には効果的です。

 ぜひこの二つのポイントを意識し、ぐっすり眠れるように運動習慣をつけていただきたいと思います。

(関西福祉科学大・重森健太教授)

写真=(左から)「太陽のひかりを浴びながらウォーキングを」と話す重森教授(大阪府柏原市で)、セロトニンとメラトニン

<詳しくはfacebookの動画で>

⇒これまでの「脳を鍛える歩き方」はこちらから

PR

  • 休暇村
  • すくすく新聞
  • OYS WEBSTORE
  • 大阪よみうり文化センター
  • 大阪読売サービス
  • 学ント
  • 記念日の新聞