住吉っさんで夏に出会う③

2017年08月22日 | TOPICS

■関西は祭りの復活ブーム

 この後、境内の北側、吉祥殿に移動したわいず倶楽部のメンバー。この2階から神輿が反橋(通称・太鼓橋)を渡るのを見学しようという趣向です。

 「反橋の最大傾斜角度は47・5度。上るよりも、下りるのが大変なんです」

 この日のガイドを担っていただいた権禰宜の小出英詞さんが説明してくれました。反橋は、やすやすと上り下りができないことから、渡るだけでお祓いになるとの言い伝えもあるそう。

 じきに、「よーい、よい」「べぇら、べぇら」というかけ声が吉祥殿にも届き、木々の緑から神輿が姿を現しました。神輿はゆっくりと反橋の頂上まで担ぎ上げられ、天に向かって差し上げられました。

 「すごいねえ」。メンバーから声が上がります。

 小出さんは「金色に輝いてますでしょう」とちょっと誇らしげです。
 
 湾曲した反橋の上で、神輿を差し上げるときは、先頭と最後尾の輿丁の手が担い棒に届かなくなるため、担ぎ手への負荷が一層、強くなるといいます。

 神輿が住吉大社を出ていった後、わいず倶楽部のメンバーは、小出さんに講師になっていただき、住吉祭の歴史や行事について学びました。

 住吉祭は、海の日(今年は7月17日)の神輿洗神事に始まり、宵宮祭(30日)、夏越祓神事(31日)などを経て、神輿渡御につながっていく夏祭りです。

 スタートとなる神輿洗神事は、住吉漁協の協力のもと、汐汲船で大阪湾沖合から海水を汲んで持ち帰り、その海水で神輿を清める行事。その際、神輿渡御と同様の行列を組んで神輿を住吉公園まで担ぎ出すため、本番に向けてのリハーサル的な役割も果たしているそうです。

 以下は今年の神輿洗神事の写真です。

 神輿渡御は少なくとも8世紀後半には恒例となっていたことが、文献などから伺えるそうです。昭和37年からは、交通事情などのため、人力ではなく、車両で神輿を運ぶようになっていましたが、地元住民らの強い要望で、平成16年に人力での神輿担ぎが復活。翌年からは大和川の川渡りも実施するようになりました。

 小出さんは、生國魂神社の渡御列などの例も挙げ、「ここ十数年、関西は祭りの復活ブームです。いろんな華やかな祭りがあるので、東京から来られる方々はびっくりするようです」と話し、「神輿渡御の場合、かつて神輿を担いでいたお年寄りの方たちが、なんとか孫にも担がせてあげたいと、そんな気持ちで汗をかいて復活させたんです。この祭りの風情をね、次の世代にも伝えていくことが大切だと思います」

>住吉っさんで夏に出会う④

PR

  • 大阪よみうり文化センター
  • 大阪読売サービス
  • 記念日の新聞
  • OYS WEBSTORE
  • すくすく新聞
  • 学ント
  • 休暇村